7月の防災WG マンションの備蓄物運用に改めてふれる ほか

暑い日が続きますが、元気にお過ごしでしょうか。
さる7月30日に7月度の防災WG定例を開催いたしました。

今回は各マンションのトピックを共有していくなかで各マンションの備蓄についてディスカッションをしました。何をどれだけ備蓄しているかという情報よりも、普段からどのように管理しているかという観点からのディスカッションが中心となりました。
フロアごとなどの分け方で、日常的な管理をどうお任せしていくか、災害が起こったときはどのように取り扱うか、細かいですが備蓄物へのいたずらのようなものをどう捉え、管理が煩雑にならない範囲でどう折り合いをつけるか・・各マンションでの議論の結果や運用してみてのノウハウを共有していきました。
備蓄について議論中、準備半ばのマンションから見ても実践ができそうな内容の共有が行えたかと考えます。

もう一点は避難所に関する町会の皆さんとマンションのかかわり方について、各マンションでの検討状況などを確認しながら、今後の関わり方についてあるべき形のディスカッションを行いました。避難所は災害時に物資と情報が集まる場所です。災害発生時には自助の蓄えで乗り越えられたとしても、災害が長期間に渡る際には、地域の各避難所とどう連携していくかは非常に大きな課題であると言えます。

まずは訓練など実践的な取り組みをご一緒させていただき、そこから見えてくるものを今後に生かしていく・・この動きを積み重ねていくことが重要かつ最短の道なのではないかと考える次第です。

最後に家具固定のテーマに関して現状とっているアクションを共有したうえで、この後近々で行っていく活動についてのディスカッションを行いました。

有名な数字ですが、*阪神淡路大震災では負傷者の70%が家具・電化製品の下敷き(46%)とガラス・金属・建物の構造物などでのケガ(25%)によるものとなっています。まさに『対策がなされていれば起こらなかった』負傷であったと言えます。

*参考:「阪神大震災による建造物の損壊と負傷に関する実態調査」調査結果(1996年)

東日本大震災の教訓などで、家具対策の重要性は強く認識されているものの、多くの情報が氾濫しており、家具の構成もご家庭によって異なるため、自分たちに最適な家具対策を見つけ出すことは困難の極みと言ってもよいかと思います。
そのため、意識の高さに比べて実際に対策がされている割合はだいぶ低くなってしまうのが現実ではないかと考えます。

防災WGでは、もっと家具対策に対する細かいニーズを拾ったうえで、「どのような家具対策を行えばベストなのか?」という観点で家具対策に関する情報発信と啓発が行えればと活動を行っています。
新しい観点での取り組みなので、どのように行うのがベストなのか中々解が見えない状態ではありますが、一歩ずつ着実にアクションを積み重ねていければと考えています。

今回の防災WG定例では以上のようなテーマでディスカッションと今後のTodo・スケジュールを確認していきました。
いつもながら濃いやり取りができたかと考えています。

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