防災ワーキンググループ(WG)

防災ワーキンググループ

 防災ワーキンググループ(以下防災WG)は当NPO内の防災部会です。住民のボランティアで運営されており、災害発生時にこの地域が抱える課題を明らかにしつつ、各理事会と共同で課題解決にあたります。さて、2011年3月11日の東日本大震災は当地域にも大きな混乱をもたらしたのは記憶に新しいかと思います。このときの教訓を忘れないよう、全住戸を対象にアンケートを実施し、結果を配布させていただきました。
災害発生時、皆さん何を考え、何に困られたかが生々しく記録されたアンケートであったと思います。一方、防災WG自身では今期の重点活動を、マンション内自主防災組織の整備と防災活動の実践と捉え、昨年対象マンション全てで防災組織を立ち上げることができました。関係する方々の苦労のたまものです。今年はこの動きを各マンションから地域に広げて実践の輪を広げたいと考えています。

1年を振り返って 防災ワーキンググループ 
防災ワーキンググループ活動
2月 防災グッズ展示会開催
3月 東日本大震災
4月 緊急アンケート実施
5月 自主防災総会に参加し地区防災の課題を提言
6月~12月 各マンションで防災関連イベントが活発化
5つのマンションすべての自主防災組織設立が完了
10月 災害時マンション間連絡用の無線機を購入
10月 コスギフェスタで防災ミニイベント「カエルキャラバン」実施
12月 ラジオ、懐中電灯、携帯トイレ等の防災備品を購入
1月 中原区地域振興課と再開発地区の防災課題について協議

塚本(コスギタワー) いつ起こるか分らない大災害に備えるべく、2011年の2月に当NPOでは防災グッズ展示会を開催しましたが、今思えば震災の1ヶ月前でした。また、コスギタワーでは3月下旬にマンション内の防災セミナーを開催するため準備をしていて、まさにそういう時期に地震が起こり、本当に驚きました。

防災グッズ説明・展示会

岡島(SFT)私は防災理事に就任したばかりの時で、震災後マンションの防災に関するいろいろな課題に直面しました。防災WGでは同じ立場の人達が集まって協議しており、その情報を参考にマンションの自主防災組織を結成して課題をひとつひとつ解決してきました。他マンションと情報交換ができ連携が図れたことは非常に良かったと思っています。

亀井(レジデンス)3.11を経験し、小杉のような高層マンションが建ち並ぶ地域は、停電発生自体が災害になり得ると痛感しました。当日は災害における混乱の度合いも大きかったけど、しかしながら周りの人同士の声かけが混乱を鎮める強い力になることにも気づかされましたよね。

塚本 確かに防災とコミュニティは表裏一体ということを実感しました。各マンションでは、フロア交流会など、ご近所と知り合いになる機会づくりが進んでいるようですね。

新井(コスギタワー)コスギタワーでは昨年、防災セミナー、防災訓練、フロア交流会などを実施しました。自分は防災担当理事でいろいろな知識を得ているけど、住民の方はまだまだ知らないことが多いということを、訓練やイベントに参加して改めて気づかされることが多いです。時々一般住民の視点に立ち戻ることが大切だと感じます。

矢野(MST)私自身防災委員になるまで何も知らなかったんですよ。昨年防災委員会を立ち上げ、自分のマンションのこと、防災のこと、地域の課題等を理解した1年でした。 今年はプランを作成して実践する年にしていくつもりです。

                 防災WGミーティング

中川(MST)そういう点でも、このWGで他のマンションの防災訓練を見学したり、防災委員会やコミュニティの活動状況を 知ることができ、とても参考になりました。これからの活動に役立てたいと思います。

亀井 昨年はマンション毎に防災を意識した動きが活発化し、それを共有できたと言えます。今年はこの動きをマンション間-地域に広げていくための実践の年にしたいと強く思います。また、救援物資の配送拠点化の要請や行政との連絡手段など、行政機関へ働きかけていくことも継続していきたいです。

大塚(クラッシィ)「自助」、「共助」、「公助」。災害に対する備えには、各個人がそれぞれ備えるべきもの、マンション内で助け合うべきもの、複数のマンションを含む地域で助け合うべきもの、行政に働きかけ広域で備えるべきものに大きく分けられます。 防災WGでの話し合いの積み重ねにより、参加者の共通認識や今後の方向性についての大まかな合意が得られてきたものと思います。今後も話し合いを重ね、一歩一歩着実に震災を中心とした災害への対応力を強化していきましょう。

豊田(レジデンス)震災をきっかけにエリマネ全体としても地域との交流の第一歩が始まった年でした。今年も「防災」をキーワードにエリア全体を巻き込みつつ取り組んでいきたいですね。顔の見えるご近所づきあいをエリア全体に展開することが理想です。行政にも橋渡し等で頑張ってもらいましょう。

※ レジデンス=レジデンス・ザ・武蔵小杉
コスギタワー=ザ・コスギタワー
SFT =パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー
MST =パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー
クラッシィ=リエトコート武蔵小杉ザ・クラッシィタワー

 

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